野津田・雑木林の会ホームページ

野津田・雑木林の会とは?

  1. はじめまして。「野津田・雑木林の会」と申します!
  2. 入会のご案内
  3. 雑木林の会 自然保護運動の経過

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はじめまして。「野津田・雑木林の会」と申します!

私たちは、長く「地域に里山の風景を残したい」と町田市立野津田公園を中心に活動を続けています。町田市が野津田公園を総合スポーツ公園として計画していた1980年より、自然の宝庫である里山の環境を何とか公園という場に残せないものかと市への請願や提言、自然観察会など種々な活動を展開。1997年に市民の声で計画は見直され、現在、公園の約半分の東側には雑木林、畑、野原が残る里山風景が広がっています。しかし、町田市は2014年に、突如、野津田公園を総合スポーツパークとして再整備する「第二次野津田公園整備基本計画」を発表。いま、J リーグ施設を中心とした再整備が急ピッチで進められています。私たちは、多くの市民の声で公園に残した心安らぐ懐かしい風景を次世代に引き継ぎたいと、これまで守られてきた野津田公園ならではの里山の魅力を広く発信し、子どもが自然と出会う場として上手に活用していくことを市に提言しながら、次のような活動を行っています。皆さん、お気軽にご参加ください。

1.「森の学校」、「里山ワークショップ」開催

動植物の観察会や生物調査、野あそび体験、簡単クラフト制作など盛りだくさんの内容で、野津田の四季を広く、そして楽しく学べます。春の里山ワークショップでは、身近な野原でヨモギを摘み石臼できな粉を作り、子どもたちと一緒によもぎだんごをつくります。初夏の草いろいろワークショップでは、草で縄をなったり糸を作ったり野草茶を味わったり先人の知恵と技を学びます。秋の夜の鳴く虫観察会では、虫の声が響き渡るススキ草地〜タンポポ草地を歩きます。

2.丘の上秋まつり (11月3日 文化の日/1980年スタート)

「この豊かな自然をいつまでもー」と自然保護、子どもの文化、福祉 に関わっている“自然を愛する市民団体”約20が野原に集います。 手作りや遊びがいっぱいの、のどかなお祭りに年々親子で訪れる人が 増えています。この日だけは、公園から焚き火の許可をいただき「焚 き火パン」を楽しみます。縄文の味がする「どんぐりもち」は公園の ドングリを拾って作っています。詳しくは「活動・行事」をご覧ください

3.まちだ市民大学、小学校生活科のお手伝い

野津田公園には、雑木林に囲まれた広い野原がいくつもあります。近年野原の急減は驚くほどで、ここに生息する数種の昆虫はすでに絶滅危惧種に指定されています。そんな生態系豊かな野原が今残っている価値を伝えながら、大人も子どもも生き物たちとふれあうお手伝いをしています。

4.「きつねはらっぱ冒険遊び」

なにしてあそぶ?〜子どもたちが思いっきりやってみたい冒険や挑戦を自由にできる手づくりの遊び場です。木立のある原っぱを走ったり、虫と出会ったり、草花で遊んだり、どろ遊びをしたり、木工作をしたり、子どもたちはそれぞれに楽しんでいます。毎月1〜2回開催。場所は東入口駐車場近く、野津田球場脇の草地です。
(お問合せ TEL・FAX 042-736-3328 かまがみ)

5.町田市立中央図書館「小さな自然」コーナーの企画展示活動

月ごとにテーマを設け、町田の雑木林や野原で見つかる植物、昆虫などの自然を関連する図書と一緒に展示しています。町田市の委託を受けて企画から実際の展示まで行っています。中央図書館4F.児童書フロアの理科の書架のそばの「小さな自然展示コーナー」までお立ち寄りください。

6.のづた里山の家 (詳細はFacebook

2015年秋、野津田公園から歩いて5分の農村伝道神学校の敷地内の平屋をお借りして開設しました。農場の一角もお借りして食物を育て、収穫〜調理まで一貫して学ぶ「畑の学校」を開催。ミニ講演会・上映会、手作りワークショップ、オープンハウスなども開催し、地域の交流拠点として活動しています。

7.機関紙の発行

機関紙は、「野津田通信」を会員の皆様に年5〜6回発行。詳しくはメールにてお問い合わせください。ご入会についてはこちらをご覧ください。
野津田通信表紙サンプル: 

入会のご案内

野津田の自然を愛する方ならどなたでも入会をお待ちしています。会員の方には、楽しい機関誌「野津田通信」(年5〜6回発行)が送付され、活動参加費が割り引きとなります。以下の講座に年会費をお振込みください。詳しくはメールにてお問い合わせください。

郵便振替口座: 00140−6−27514 野津田・雑木林の会
銀行からお振込みの際は、ゆうちょ銀行 店名:0一九店(ゼロイチキュウテン) 当座預金  口座番号:0027514 へお振込み下さい。
年会費
1500円 (個人または家族共)


活動の経過

年表: 野津田・雑木林の会と行政の歩み

野津田公園・行政計画 野津田・雑木林の会の活動
1980
  • 野津田公園予定地が都市計画決定される(40.1ha)
1981
  • 町田市が「町田都市計画野津田公園建設審議会」を設置
1982
  • 審議会、中間答申により、運動施設を中心とした基本計画発表。用地買収が始まる
1986
  • 野津田・雑木林の会の前身、「野津田公園を考える会」が発足
  • 審議会へ総合運動公園計画の再検討を求める意見書提出
  • 同様の要望書を大下市長に提出
  • 元沼津市長・全国自然保護連合理事井出俊彦氏を招き、シンポジウム「町田の緑はどこへ行く」開催
  • 初代環境庁長官大石武一氏野津田公園予定地を視察、懇談会を行う
1987
  • 審議会が最終答申を発表、中間答申とほぼ同様の内容
  • 町田市議会に公園計画見直しの陳情署名(3629名)提出
  • 大下市長へ計画の根本的見直しを求める要望書提出
  • 考える会が最終答申を分析、計画の問題点を指摘し、市長に要望書を提出
1988
  • 野津田公園計画基本設計(第1期)発表される。最終答申に比べ、地形改変程度の少ない設計、規模の縮小、園内バイパス道路をつけないなどの運動の成果が実現。但し、基本的な方針は変わらず。
  • 第一期整備着工(16ha)
1989
  • 公園東側未整備地区(24ha)の保全活動を目指した活動が開始される
  • 野津田公園に野球場が必要かどうかの市民アンケートを開始
  • 野津田公園を考える会会員 吉崎洋子氏市議会議員に立候補
1990
  • 町田市が、野津田公園内の自然に配慮して計画を見直しする意志を表明
  • 陸上競技場やフィールドアスレチックが整備され、野津田公園が開園する
  • 市長候補二名に野津田公園東側地区の計画変更要望書を提出。両候補から計画を見直す旨の回答を得る
  • 市議会議員立候補全員にアンケート、自然保護の立場から見直しに賛同する意見が増える。
1992
  • 野津田公園・東側未整備地区活用提案書を作成、町田市長と会見を行う。提案書を参考にする旨の回答を得る
1993
  • 町田市が野津田公園基本設計(第2期)発表。基本方針に「ふるさとの自然と文化を守り育てる公園」の一項が加わり、炭焼き釜の設置や更新実験林の設定、里山文化伝承館の計画など、会の主張が取り入れられる
  • 「野津田公園を考える会」が「野津田・雑木林の会」に名称変更、毎月の観察会が定例化
  • 町田市との共催で春の里山ワークショップ開催(以後毎年継続)
  • 分科会「草花あそびの会」が発足、小学生向け自然情報誌「しぜんタイムス」発刊(以後隔月発行)
  • 基本計画の問題点に対し、要望書を提出
1994
  • 第2期計画に無いテニスコート建設計画が市長発言から浮上、市長会見を行う
  • 市民大学HATS(町田市教育委員会)の野外学習講座を会が担当する(以後毎年継続)
  • 原っぱのSOS作戦を開始。シンポジウムを開催、市長会見で原っぱの生態系の豊かさ、原っぱで会が長年継続して他の市民団体と共に開催してきた「秋まつり」「ワークショップ」の大切さを伝える
  • 野津田・自然塾開講「野の植物を織る」「古代食を味わう」
1995
  • テニスコート問題、原っぱへの建設を中止、造成地に変更される
1996
  • 第2期整備基本設計発表される。基本計画の延長線にあり、草原の保全に対する配慮が欠落。
  • 第2期整備計画の上の原地区が、先行整備エリアに決定する
  • 第2期整備に関する要望書提出
  • 子供たちに知識より興味をと「定例会」を見直し「森の学校」をスタート(以後毎年続行)
1997
  • 第二期整備 先行実施計画発表される。
  • 町田市は要望書の内容を尊重し、大幅な変更を伴った保全方針を示す。
  • 原っぱ保全の要望書を提出。
  • 上の原のススキ草原で小学校の生活科を担当(以後毎年続行)
  • 会が、更新実験林の一部約50uの手入れと管理を実施する。以後年2回の草刈り、毎月の定点観察等を継続中
1998
  • 全労済助成事業により、野津田公園自然観察ガイドブック「野原と林のさんぽみち」刊行
2001
  • 市営硬式野球場の建設に向けて、町田市が調査費を補正予算案に計上
2002
  • 「野津田公園2期整備区域野球場調査業務委託報告書」が公表される。
  • 町田市中央図書館の児童書フロアに『小さな自然・展示コーナー」開設 毎月展示物の交換を継続
  • 関連図書と一緒に野外で見つけた”旬”の虫・植物の実物を展示。「しぜんタイムス」展示
2003
  • 5回連続の地域講座「子供がしぜんと出会う場所〜野津田公園の可能性〜」を開催
  • 分科会「きつねはらっぱ冒険遊び」(町田市教育委員会後援事業)スタート
2004
  • 硬式野球場は野津田公園に作らず、小野路町の朝日生命グラウンドを買収することで決着
  • 町田市立中央図書館協力、まちだの図書館活動をすすめる会共催で、中央図書館ホームにおいて"子供と自然をつなぐ夏休み特別企画"を開催。(以後毎年継続)
  • 分科会「野津田・ふれあいサロン『むぎばたけ』」(町田市社会福祉協議会事業)スタート
  • 野外活動の拠点施設整備計画を行政に提案する「さとやまのいえプロジェクト」がスタート
  • 10年来の「野津田・雑木林の会」の地域での地道な啓蒙活動・環境保全活動が評価され「16年度日野自動車グリーンファンド助成金事業」に選出される
2005
  • 町田市は野津田公園の軟式野球場建設を決議
  • 「《さとやまのいえ=DOMA HOUSE》構想提案書」を完成、町田市に提出
  • 軟式野球場建設に伴い消失する「きつねはらっぱ冒険遊び」活動場所確保のため、請願署名活動を展開
  • 「野津田ふれあいサロン『むぎばたけ』」の活動により、第40回東京都公園協会賞優秀賞を受賞
  • 野津田・雑木林の会ホームページスタート
2006
  • 町田市長に石坂氏が就任
  • 野津田公園の軟式野球場建設開始
  • 野津田公園における「きつねはらっぱ冒険遊び」活動場所を調整池脇に設定
2007
  • 野津田公園の軟式野球場完成
  • 会が96年から毎年行ってきた更新実験林の冬の手入れ作業を、町田市との共催事業とし、広報で参加を呼びかける(以後継続)
2008
  • サッカーチームのJリーグ昇格に向け、12月に「09年度に野津田公園陸上競技場を改修し、1万人規模の観客席を整備する」と、市長が記者発表
  • 1年を通して毎月開催する「森の学校」が、教育委員会後援事業に認定される。
2009
  • 町田市は陸上競技場改修のため11億円を予算に計上。Jリーグ昇格ならずも、予算は可決され、照明塔着工。
  • 野津田公園の管理が、指定管理者「スポーツパークパートナーズまちだ」に移管される。
  • 「陸上競技場の改修について、より慎重な審議と住民との合意形成を求める請願」署名活動を展開、9331筆の署名集め、請願を町田市建設委員会に提出。地域住民と共に、陸上競技場の改修内容について町田市と協議を行う
  • 今後の公園管理に対する方向性について、野津田公園指定管理者との調整をおこなう
2011
  • 指定管理者と共に「樹林・草地・植栽管理計画」を作成
  • 会)指定管理者と共催で3回シリーズの講座「里山づくり入門」を開催。 "生物多様性の森づくり/保全と活用"を新しい視点で、より多くの層の人たちと共に、と提案。企画書と資料を作成し、当日はスタッフが講師を担当。
  • 「町田市陸上競技場、および野津田公園全体の将来像を明確にし、それに関わる費用負担なども含め広く周知し、市民の合意をとることを求める請願」を提出
2012
  • 3月8日、地域住民にも公園利用者にも事前に通知がなく、野津田公園の里山保全エリアに「サッカー観戦客のための暫定駐車場をつくる」重機が入った。偶然目にした数名が現地に簡易なバリケードを作り工事をストップ。開催中の町田市議会において議員2名が事態について緊急質問を行う。
  • 3月16日、建設常任委員会において、再び議員が質疑を行う。傍聴には、70余名が集まる。
  • 6月の建設常任委員会に置いて、請願に触れることなく突如、「93年に作成した第2期基本設計に立ち戻って現況を見直す」と発表
  • 「野津田公園陸上競技場改修工事に関する要望書」を提出。正確な情報の開示と市民との対話の場の設定を要望。
  • 周辺住民、公園利用者、学校関係者など幅広い層の市民が「上の原はらっぱを守るネットワーク」を立ち上げ、当会と共にチラシ作成などを開始。以後、共に抗議活動を継続。
  • 「野津田公園の上の原広場・西側の平地における暫定駐車場建設工事を中止することを求める請願」を提出。請願署名は約17000筆。
2013
  • 「町田市第二次野津田公園整備計画懇談会」(全9回)をスタート
  • 当会が上の原で行ってきた「むぎばたけ」の活動にストップがかかる
  • 「野津田公園・上の原の里山環境を市民協働で保全し、次世代につなげていくことを求める請願」を提出
2014
  • 野津田公園を総合スポーツパークとして再整備する「町田市第二次野津田公園整備基本計画」(概要版)を作成し、発表  
  • 「市民と話し合いの場を持つ」と答弁
  • 「第二次野津田公園整備基本計画について市民意見の結果と懇談会の最終答申を重視することを求める請願」を提出
2015
  • 野津田公園ピクニック広場において、桑畑を整地しマレットゴルフ場を設置。広場で指定管理者の自主事業としてマレットゴルフ体験とバーベキュー事業をスタート
  • 野津田公園上の原のススキ草地の景観保全を市民と共に実践するワークショップ「セイタカアワダチソウ、オオブタクサ、ひっこぬき大作戦」を、6月と7月の2回にわたって開催
  • 野津田公園に隣接する農村伝道神学校の敷地内の平屋を借用して、"自然と人のつながりの拠点" "地域の人たちと地域の問題を考えるつながりの拠点"となる「のづた里山の家」をスタート。この機に「のづた里山の家の会」を立ちあげ、その後は情報発信の裾野を広げることに注力。
2017
  • 陸上競技場の観客席を5000席増やして、J1基準の15000席にする方針を発表
2018
  • 市民・地域住民、および野津田公園運営協議会委員有志の再三の情報開示を求める声に、ようやく「野津田公園整備事業説明会」を開催。陸上競技場観客席増設、拡張整備エリアの多目的グラウンド、テニスコート整備について説明。観客席増設工事に伴う樹木伐採は230本あまり。
  • 暮れ押し迫って「上の原グラウンド環境改善説明会」を、突如、開催。上の原サッカー場をゼルビアの費用負担で天然芝化する工事を年明け早々に始めると告知。
2019
  • 議会において、2名の議員から「野津田公園上の原の希少な豊かな生態系を守るように」と、意見が述べられた。
  • 「野津田公園拡張区域整備工事説明会」を開催。工事に伴う伐採樹木は約600本。
  • 野津田公園運営協議会委員有志、地元町内会有志で「上の原グラウンドの天然芝化工事に関する
    公開質問状」を提出。
  • 不十分な回答しか得られず、再公開質問状を提出。
  • 上の原グラウンドの入り口にあるエノキ大木の下の落ち葉の中にオオムラサキ幼虫を発見。指定
    管理者に報告。現地において、一緒に保護柵を設ける。
  • 地域交流イベント「第1回まち丘の日2019」に、参加。
2020
  • 公園緑地課を訪ね、多目的グラウンド新設工事の計画詳細を確認。樹木伐採について保全対策を求める。
  • さらに、上の原・天然芝グラウンドにおける薬剤散布について安全性を質問。回答は、残念ながら責任放棄とも受け取れるものであった。(その後も、毎年、薬剤散布実績を指定管理者より入手、会報にて報告)
  • 高校生の「生物研究」授業を担当。野津田公園の自然と会の活動についてレクチャ―する機会を得た。
  • 野津田公園東側・里山エリアでは、先駆的に生物多様性に配慮した草地管理を試行しており、管理が指定管理者に移行した後も引き継がれている。そのことについて「市民にわかるように、現地に看板を設置してもらいたい」と、かねてから野津田公園運営協議会で声が上がっていた。会が提出した「草地ビオトープ」の文言案がそのまま採用され、指定管理者によって上の原の4か所に看板が設置された。
2021
  • 陸上競技場の観客席5000席増設が完了。
  • 指定管理者と「湿性植物園の現況と手入れ」について会談。翌年に、市民参加で「かいぼり」を
    行うことを決定。
2022
  • 陸上競技場観客席の北側の池で、絶滅危惧種のアカガエルの産卵をこの年も確認。
  • 指定管理者の許可を得て、湿性植物園で「水生昆虫調査」を実施。地元の高校の生物部の学生が多数参加。思いがけず希少な動植物との出会いが幾つもあり、里山エリアとしてのこの場所の重要性を参加者と共に再認識した。

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