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「人と自然」 連続講座

人は自然から何を学び、どのように自分達の暮らしを創り出していったのでしょうか。公園での実践と図書館での上映会をつないで「人と自然の結びつき」を考えます。

その1) 4.29(土)30(日) 最も原始的な炭焼き法「穴焼き」「伏せ焼き」の実践

おはなし「炭焼きの現代的意義」
講師: 鶴見武道氏 愛媛大学助教授・「えひめ千年の森をつくる会」会長
ゲスト: 姫田忠義氏 民族文化映像研究所所長

風が通り抜ける雑木林と広い原っぱ、なだらかな丘と畑。野津田公園の東側24ヘクタールには、そんな懐かしい風景が残っています。そして、その一帯は縄文時代人々が暮らしていた場所。遺跡が数多く発掘されました。この地で自然と強く結びついた人々の暮らしを学びたいと、私たちは様々な実践を続け市に提言を重ねていますが、今回は最も原始的な炭焼き法「穴焼き」「伏せ焼き」にチャレンジします。「伏せ焼き」は、穴を掘り、炭材を並べ、煙突を立て、落ち葉を詰め、トタン板を乗せ、土をかぶせ・・・と、素朴な工程。点火後は煙の色を目で確かめながら、窯口を小さくしたり、窯口を閉じたりの作業を一晩掛けて行います。より原始的な「穴焼き」と比べ、気づかされること…それは炭窯の原点。作業の一つ一つを五感で感じながら、そんな「原点」を学びたいと思います。是非、ご参加ください。子供達の参加、大歓迎です!

参加申し込み方法(要申し込み)

申し込み時に、@〜Cのいずれかを選んでお申し込みください。(参加費は同額)
@1泊2日(スタッフのみ) A29日のみ B30日のみ C両日、宿泊なし

参加費: 
  大人  一般1000円 (会員800円)
  小学生 一般500円 (会員300円)
  幼児  一般200円 (会員無料)

お申し込み: 下記「申し込みフォーム」にご記入頂くか、久保までお電話ください。
お電話によるお問い合わせ及びお申し込み: 久保 045−961−5045 (TEL/FAX)

時間:  下記「当日のスケジュール」をご覧下さい。
会場:  野津田公園 北入口臨時駐車場前 ヤマナラシ(ピクニック)広場
持ち物: 食事は各自用意。泊まる人は、テント、寝袋など。
申し込みフォーム
*1:ご氏名
*2:ご住所(全角)
*3:お電話番号(半角)
*4:e-mailアドレス(半角)
5:ご質問・コメントなど
*6:参加日
*: 必須項目


当日のスケジュール
4月29日(土) 4月30日(日)
9時 準備スタート 10時 集合
10時 集合
(穴焼き、伏せ焼きの説明)
窯あけ、炭だし
炭の品評会
解説「炭焼き(炭化)の原理」
11時 窯つくり
(伏せ焼きは、床を上がり勾配と下り勾配の2つで作り、空気の流れを実験)
炭材の詰め込み
12時 昼食(炭火利用OK)
13時 点火、着火作業 13時 炉辺談話会
(講師、ゲストといろりを囲んで、お茶を飲みながら、それぞれ参加しての感想など)
15時 木酢液採取装置の組み立て 14時 おはなし「炭焼きの現代的意義」
鶴見武道氏
16時 炭化、空気量の調節
(煙の色を見ながら、窯内のことを説明してもらいながら)
15時 後片付け
17時 たき火
(小さないろりを焚き、炭焼きとの違いを実感しましょう)
炭化、空気量の調節
16時 解散
22時〜24時 窯どめ


その2) 5.14(日) 民族文化研究所の記録映画
『たまはがね−子供がひらいた古代製鉄の道』上映と
おはなし『鉄は宇宙からの贈り物。そして、火もまた』

講師: 姫田忠義氏 民族文化映像研究所所長

<子供たちは近くを流れる川から砂鉄を集め、古代の製鉄方法で、直径数ミリの鉄の粒、たまはがねをとりだした。その作業過程で、子供たちは、ふるさとの土や水や風や火に触れ、心と体を解き放っていった>
作品は、1996年春から夏に掛けての4ヶ月間、学校の休日と放課後に自由参加で行われた最初のたまはがねづくりのあと、同年秋に再確認のため行われた作業の記録です。85分の作品です。

映画上映後、4月の「伏せ焼き実践」をふまえて、講師に"火"を語っていただきます。

時間: 5月14日(日) 13:00〜16:00
会場: 町田市立中央図書館6階ホール
参加費: 一人500円 (小学生以上)
お問い合わせ・お申し込み: 久保 045−961−5045 (TEL/FAX)
メールでご氏名・お電話番号をこちらまでお送りいただければ、後ほどこちらからお電話させていただきます。

講師プロフィール

鶴見武道さん

1946年、茨城県生まれ。
千葉県君津農林高校教諭、茂原農業高校教諭、山武農業高校教頭を経て、現在愛媛大学大学院農業研究科生物資源教育学コース担当。
高校教諭時代に、森林を面として守るために、生徒と「森林資源の新しい利用」について研究を続ける中で炭焼きと出会い、以来「千年の森づくり」や各地の炭焼き指導など、環境問題、森林作りについての積極的な活動を行っている。
著書に、『来るべき林業の時代に』(富民協会)、『エコロジー炭焼き指南』(創森社)など。

姫田忠義さん

1928年、神戸生まれ。
54年上京して、新劇活動、テレビのシナリオライターの傍ら、民俗学者宮本常一氏に師事。60年代以降は、映像による日本及び世界の民族の基層文化の記録研究を続ける。
76年、民族文化映像研究所設立。以来、同研究所所長。これまでの製作数は、120作品にのぼる。町田市鶴川に在住。
著書に、『樹木風土記』(未来社)、『忘れられた日本の文化−取り続けて三十年』(岩波ブックレット)、『育ち行く純なるものへ−映像民俗学の贈物』(紀伊国屋書店)ほか多数。

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