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野津田公園陸上競技場改修 その後 (8月)

 皆様には町田市に対して住民との合意形成を求める請願にご協力頂き、ありがとうございました。総計9331筆の署名が集まりましたが、残念ながら6月の町田市建設委員会で、請願は不採択となりました。しかし、3月議会で付いた付帯決議は今後も生き、協議はこれからも義務付けられます。
 6月の委員会で市担当者は「実施設計ができたら、すぐに。7月ごろには次回を−」と述べましたが、7月半ばを過ぎても市から連絡はなかったため、至急市と調整を行い、近隣住民や他団体と共に8月18日(火)夕方より協議を行いました。

 8月18日の協議にて、「いまは実施設計に入った段階で、まだ内容が煮詰まっていない。現段階で提示できる資料はこれだけですが…」と配られたのが、別紙<夜間照明設置工事>の図面です。 これまでの説明では、照明塔は全て場内に設置する予定とのことでしたが、設置場所は場外に変更され、しかも、そのうちの一基は(照明塔3)芝生広場内になっていました。全く予想していなかったことで、驚きました。変更の理由は、●観客席を広くとるため●照明塔4の近くには人家があり、そこへの影響を避けるため、と説明がありました。
 出席者一同、●現在芝生広場は多くの家族づれの憩いの場になっていて、休日週末はあふれるほどの人出があること●そこに43メートルの高さの照明塔が立つことの危険性などを指摘し、設置の見直しを要求しました。しかし、市は8月31日にこの図面で仮契約、9月の本会議で諮るそうです。

 工事計画は本契約までは変更可能とのこと。私たちは、変更可能な期間内に市民との話し合いの場を作っていただくことを、市に約束してもらいました。市から連絡が入り日時が決まりましたら、ホームページ上でお知らせしますので、会員の皆様、ぜひご出席ください。このような重大な計画変更さえ、関係者および市民に伝えられないままにどんどん進んでいます。多くの声が上がらなければ、図面通りに照明塔は設置されます。そのことを、どうぞ、多くの方々にお伝えください。
 尚、この件につきまして、どんなことでもご助言いただければうれしいことです。ご連絡ください。

2009年8月21日  野津田・雑木林の会


請願署名のお礼とご報告

 「野津田公園陸上競技場の改修について」の請願に、たくさんの署名を集めてくださった皆さま、本当にありがとうございました。
 昨年12月17日に新聞紙上で事態を知り、請願文を作成し署名活動をスタートしたのが、2月12日。3月議会までにできるだけの数をと、皆さまに託すことになりました。そして、3月17日、この請願が審議される建設常任委員会の冒頭、その数は6769名と、担当者から議員並びに市側担当者に伝えられました。私たちも意見陳述の中で「ほんの1ヶ月ほどの間にこれだけの数が集まったことは、市民の切実な思いがあったからこそです」と、胸を張って伝えることができました。
 委員会でのやりとりの詳細につきましては「野津田通信」の次号で報告いたしますが、今議会においての結果は、"継続審査"。「整備工事費については、工事を始める前に速やかに地元住民と公園関係団体と十分な協議を行うこと」と、附帯決議がつけられました。次の6月の建設委員会では、きちんと協議が行われたかを議員が質すことになります。
 委員会では、たくさんの方々が傍聴に来てくださって市民の関心が高いことをアピールすることができましたが、この協議の席においては、出席者全員が自分の意見を述べることができます。日程が決まり次第、ご連絡しますので、皆さま、是非ご出席をお願いいたします。
 なお、署名につきましては、継続審査の間は積み上げていけますので、もうひとおし、がんばっていきたいと思います。今もつぎつぎ届いていて、正確な数は確認していませんが、すでに8000くらいにはなっているのでは…。なんとか、10000に届かせたいものと願っています。

 取り急ぎ、皆さまにお礼とご報告をさせていただきます。 

2009年4月3日  野津田・雑木林の会    
代表 岩田伸子
同代表 久保礼子


町田市立陸上競技場の改修について、より慎重な審議と住民との合意形成を求める請願

署名方法 このページの下にある記入フィールドにご氏名・ご住所その他をご記入の上、送信ボタンを押してください。メールにより配信されます。

できるだけ多くの方への署名活動にご協力いただきたく、お願い申し上げます。

野津田公園は多摩丘陵の豊かな自然に囲まれスポーツから里山まで楽しめる総合公園として親しまれています。周囲には病院や老人ホームなど自然を必要とする施設や住民があり、西部は東京都歴史環境保全地域に指定され、谷戸や雑木林など独特の自然・景観と貴重な生物がこのエリアに残っています。このような野津田公園にある陸上競技場を1万人規模の観戦用スタジアムへ改修する計画が挙がっています。

FC町田ゼルビアがJFL昇格を決め、Jリーグ入りへ向けてますます勝ち上がっていくのは楽しみなことです。しかしJ2昇格の要件の一つである、夜間照明付き1万人以上収容可能なスタジアムを確保するため、野津田公園の陸上競技場を改修する計画が町田市で突如挙げられ、市によるゼルビアへの支援が宣言されました。

この改修計画について以下のような懸念事項が挙げられます。
@騒音・交通渋滞・排気ガス・光害など周辺住民の生活への支障や自然への影響、天然芝の管理や駐車場の確保の問題など
A厳しい財政において改修・設備レンタルにかかる8〜10億円の財源確保、年間15試合への費用対効果、特定企業への支援、資金の回収方法など
Bゼルビアの優先利用や天然芝維持のための利用回数制限により、陸上競技場を利用している他の団体や個人への影響

過去に、野津田公園への公式野球場建設を検討した結果、上記の理由により断念された経緯がありますが、同様な計画が環境調査や市民への説明をされないうちに進められ、来年度予算審議に入ろうとしています。

私たちは、これらの懸念事項に対する十分な調査検討・慎重な審議・市民への説明を町田市に行っていただきたく、ここに請願署名活動を展開いたします。大人だけでなくお子様も、市外の方もOKです。一人でも多くの方のご賛同を賜りたくお願い申し上げます。

町田市立陸上競技場(野津田公園)の改修について、より慎重な審議と住民との合意形成を求める請願
町田市議会議長  井上正行様
請願要旨

私たちは、二十年来、市と協力し合って野津田公園の里山的環境を守り活用する活動を続けてまいりました。
「スポーツ」から「里山」まで幅広い市民のニーズに応え、調和がとれた安らぎの空間として野津田公園が現在の形で整備されていることに対し、私たちは市民として誇りを感じるとともに、次代に対する責任感を抱いております。そしてこの自然と調和した幅広いニーズに応える公園のあり方は、市民の日々の暮らしを元気づける場として今後ますます重要になってくるだろうと感じています。それは、昨年七月に町田市が行なった「事業仕分け」で仕分け人の皆さんが一致して評価した野津田公園のコンセプトでもあり、私たちは活動の継続への決意を改めて再確認しております。
ところが、ちょうどその折、12月17日に新聞紙上で「野津田公園の陸上競技場を改修し、サッカー観戦用競技場として、一万人規模の観客席と夜間照明を整備する」との市長の記者発表を知り、大きな驚きと当惑を覚えました。町田市のサッカーチームが全国で勝ち続けていくことは、もちろん私たちにとっても嬉しいことであり、願いでもあります。しかし、野津田公園のこれまでの歴史と現況、経済不況と環境問題が世界的な課題である時代背景を十分に考慮されての発表であったのかと、大きく疑念を覚えました。
野津田公園は、1982年に運動施設を中心とした総合公園として基本計画が発表されましたが、市民の陳情署名によって、90年には市が「自然に配慮した計画へ見直す」と表明。96年に発表した『第2期整備基本設計』の基本方針には「ふるさとの自然と文化を守り育てる公園」の一項が加わりました。
一方、スポーツ施設においては、当初の予定にあった公式野球場の建設にむけて、2001年に調査費を計上。翌年に、以下の内容でまとめが報告されました。

● 整備の方向性・まとめ(野津田公園2期整備区域野球場調査業務委託報告書より抜粋)
“冒頭で述べたように、園内に15000人規模の野球場を整備することは、技術的には可能である。だが、整備と引き換えに多くの緑が失われ、周辺で生活している人達に、渋滞、騒音、光害など、生活に支障をきたす問題を与えてしまうことは事実である。これらの問題を解決するためには、駐車場の問題一つを取り上げてみても、莫大な費用と年数・労力がかかり、費用対効果を考えてみても、効果が高いとは言い難い。計画予定地内に15000人規模の野球場を整備することは、問題点も多く難しいと思われる。”

市は、この報告を受けて公式野球場は野津田公園につくらず、小野路町の朝日生命グラウンドを買収して決着をつけたのです。それは、わずか数年前のことであり、記憶に新しいところです。
 更に、09年の年明けには、周辺一帯の環境への配慮が評価を受け、公園の西に隣接する小野路が東京都で唯一「にほんの里100選(朝日新聞社・事業)」に選ばれ注目される事態も生まれました。この評価は、その入口である野津田公園の環境へ配慮した公園計画なしにはありえなかったことでしょう。
 このような経緯がある中で、関係団体・地域住民への周知もなく行われた「サッカー観戦用の競技場整備」の発表に対し、十分議論がなされてのものなのか疑念を抱いております。球場整備中止の後どのような変化があったのか説明もなく、基本計画にも無い「観戦用の競技場」として照明も含めて再整備しなおすというのは、今まで行政と手を携えて公園と自然を愛してきた我々にとって、不可解な事態です。
以上、諸々の観点から「陸上競技場の改修」につきましてはより慎重な審議と、地域との協議を求めて、以下の項目を請願いたします。

請願項目
@発表に至った経緯や経済的な展望(建設費、維持費など)も含め、住民へ具体的な内容の説明を早急に行なってください。
A現況で公園を定期的に使用している団体(バラ園ボランティア、スポーツ団体、当会など)へ向け、説明会を早急に開催してください。
B関係団体との協議を丁寧に行い、公園の歴史と基本計画に基づいた公園作りを行ってください。
C専門家による周辺地域の環境への影響調査を早期に行ない、(交通アクセス、駐車場、照明の影響。公園に接する森ではオオタカの営巣が確認されている)地域住民との合意形成のもとに計画をすすめてください。
D野津田公園の地理的、環境的特性を今後も尊重し、市民とともに歩んでいく公園づくりをめざしてください。

2009年2月12日
野津田・雑木林の会
代表 岩田伸子  同代表 久保礼子

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