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野津田公園は、今

このページでは、野津田公園の整備基本計画以外の魅力をお伝えしてまいります。
『野津田通信』133号より


報告 2023年3月21日(火・祝)
特別企画「湿生植物園 もう一つの魅力」

共催:野津田・雑木林の会、野津田公園指定管理者スポーツパークパートナーズまちだ
於:野津田公園事務所4F/来賓室
講師:仁井雄治さん(自然調査専門家、どんぐり工房主宰) 

室内学習】

パネル展示@湿生植物園の定点観察を長年続けている仁井さんが撮影した池の風景の遷移=美しい風景が、近年、次第に泥がたまり、ときには水が干上がったり、水面が見えないほどアシやガマが茂ったり、大きく様変わりしてきている=の様子A湿生植物園で出会った生き物たち。@Aをパネルにまとめて窓側にずらりと並べました。
受付で@当会がこれまでに行ってきた水生生物調査の報告(会報『野津田通信』のバックナンバーよりピックアップ)A湿生植物園の植物・2023年現況(当会作成)B湿生植物園の生き物たち・これまでに確認された生き物(『野津田通信』などより、当会作成)を資料として配布しました。

挨拶のトップバッターは、SPMの石川所長にお願いしました、湿生植物園が調整池であること、泥がたまり、その機能が果たせなくなくなり今年3月に浚渫作業を行ったことが報告され「今日は、私も勉強させていただきたいと思っています」と。

続いて、雑木林の会から久保が挨拶でしたが――石川所長が調整池であることを強調したのを受け、当日配布した資料から、2004年に調査を行った専門家・裏戸秀幸さんの文章を読み上げました。<このトンボ類から湧き立つ池のイメージは、丘陵地や山際の小池という感じであり、まさに多摩丘陵にしっくりくるトンボ類である。ここが楽園になった所以は、とりもなおさず水辺の植物が豊かであることが第一で、さらに植物が生えるのは水辺に土があるからである。この辺りが、巷の調整池と差が付くところだろう。>というくだりです。この日の学習がそこに至ることを予想して――。

室内学習は、ひとグループ6人の島を6つ作って、ワークショップ形式で行われました。仁井さんがグループで話し合う会議資料として配布したのは「W.B.C.メンバー選出/湿生植物園の池にふさわしいと思う生き物はどっち。選んだ方に○」という楽しいものでした。そして、開口一番「WBCって、何の略か知ってる?」と。参加者から「ワールド・ベースボール・クラシック」と返答があると「そうかなぁ、ぼくはウォーターランド・ベーシック・コミュニティと思うんだけど」と、軽く深く(!)この日のテーマを差し出しました。一気に和んで、会議はスタート。

  

それぞれの班に自然に詳しい人に入ってもらった故でしょうか、皆さん、とても楽しそうでした。自由に意見を出し合って、最後に班の統一見解をまとめて発表するのですが「なぜそれを選んだのかを、ほかの人に分かるように伝えてください」と仁井さん。発表の後に仁井さんの解説があり、その絡みで湿生植物園の環境と生き物の生活環境がより具体的にくっきりと見えてくるという――なんともユニークな素敵な学習会でした。このような場を継続したいと強く思ったことです。

スタッフ一同、大変楽しく発見の多い時間を持つことができました、講師の仁井さん、参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。 

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【湿生植物園で春探し】

3月に浚渫を行った水の入り口から排出口までは水がたっぷりと保たれていました。今後、池全体の浚渫が待たれるところです。池の周囲のヤナギの新緑がとても美しく、足元ではタンポポの黄色の花が目につき、目を凝らすとスミレやカラスノエンドウなどの小さな花がたくさん咲いていました。花を訪れたビロードツリヤブやテントウムシ・キタキチョウ・スジグロシロチョウなど、虫にもたくさん出会えて静かな水辺の春を楽しんだこの日です。 (reported  by kubo)

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