活動風景

2009.5.10 桑の実・木いちごたずねてウォッチング「新緑幼虫探偵団」

春もいよいよ真っ盛り。今年もさまざまな幼虫・動物や春の植物と出会うことができました。
今年は有害危惧種のアカホシゴマダラの幼虫が見つかりませんでしたので、少し安心しました。

集合は野津田公園東入口管理棟前です。当日は大変天気がよく、50人を超える参加者があり、大盛況でした。また、当日は会のスタッフだけでなく生田緑地の方から雛倉さんもご参加下さいました。
一行は、ここから上の原広場・ヌルデ山からこもれびの路を抜けます。
上の原広場では、カラムシの群生が生えていました。カラムシの茎からは丈夫な繊維をとることができます。鶴岡さんが繊維の取り方を実演します。
カラムシには、アカタテハの幼虫がいました。
一行は、上の原広場を奥に進みます。
エゴの木に、エゴシギゾウムシがいました。5mmぐらいの小さなゾウムシです。
せかせか動き回るオオヒラタシデムシ
野原には、ヘビイチゴの実がたくさんなっていました。食べてみましたが、味も香りも無くあまりおいしくありませんね。
ヘビイチゴのだんごづくりが子供たちに大盛況。
ゼンマイが出ていました。
いよいよヌルデ山の山頂です。
タツナミソウ属(おそらくタツナミソウ)の花が咲いていました。シソ科の植物だそうです。
木の枝にクリタマバチのムシコブができていました。ムシコブは、虫の毒?によって植物が異常成長してできるとのことです。
中を割ってみると、クリタマバチの小さな幼虫がでてきました。
トンボエダシャク(右)と、シャクトリムシ(左)の幼虫
オトシブミの揺籃が見つかりました。コブシなどの葉をクルクルと巻いて卵・幼虫の部屋にします。
オトシブミの揺籃を開いたところ。黄色い小さな卵が一つだけ入っていました。
オトシブミが揺籃を作っているところを見つけました。自分より大きな葉をせっせと巻いています。
ルリタテハの幼虫を見つけました。見た目によらず、毒は無いそうです。
ジンガサハムシ・・・と思いきや、イチモンジカメノコハムシとのご指摘を頂きました。模様がそっくりですが、確かにイチモンジカメノコハムシですね。どちらも金色と透明の殻を持つ変わった虫です。
アワフキムシの巣がたくさん見つかりました。中には幼虫がいるそうです。
別の色をしたオトシブミ。ウスモンオトシブミという名前だそうです。
ヒメシロコブゾウムシがいました。シロコブゾウムシと似ていますが、背の模様が違います。すぐ死んだふりをするそうです。
山の中には、ウグイスカグラがたくさんありましたが、実はまだ熟していないらしく、おいしくありませんでした。もうちょっと待たないとだめかな。
とてもよい香りの漂うホオの花が咲いていました。ホオの花は、まずおしべが出た状態で咲き、一度閉じてから、再び今度はめしべが出た状態で咲くという変わった花です。この写真はおしべがついた状態で咲いています。
ホオの花のつぼみです。
ミズキ広場に出てから、昼食タイムです。皆さん思い思いの場所でいただきます。
昼食の後は、それぞれ解散となり、東入口の方に戻ります。
東入口の近くで見つけました。名前は不明。
ミドリシジミの幼虫(ゼフィルスといわれる)。ヤマハンノキについていました。
アカスジキンカメムシの成虫と、抜け殻がありました。どうやら脱皮したばかりのようですね。
ヒメコウゾが若い実をつけていました。
サルトリイバラの若い実です。

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