活動風景

2009.1.11 「更新実験林の手入れ」

昔の人は、石油・石炭を用いず、薪や堆肥などに使用するために、雑木林で成長の早いクヌギ・コナラなどの落葉樹を育て、生活にうまく活用させてきました。
普通の林は完伐すると二度と林に戻らないものが多い中、ここ野津田公園の林は様々な種類の幼木がどんどん成長し、早く林に戻る大変豊かで貴重な土地です。そのため放置しておくと背の高く常に暗い常緑樹林になってしまい、落葉樹林でなくなってしまいます。
野津田・雑木林の会では、公園内の更新実験林の手入れを通して、隣にある常緑樹林と明確に区別し、雑木林の維持管理を体験すると共に林が成長する様子を観察します。

初めに講師の鶴岡さんから、上のような更新実験林の意義のご説明がありました。
鎌の手入れがされていなかったので、今回は鎌を研ぐ仕事から始まりました。
更新実験林は、野津田公園上の原の横にあります。
更新実験林の冬はこのように明るいです。ここでアズマネザサなどの下草を刈っていきます。先月が悪天候のためあいにく中止となり、今回の草刈はかなり時間がかかりました。
林床に生える木には、タブノキ、ゴンズイ、ハリギリ、ケヤキ、ヤマザクラなどがあります。
草を刈った後はまた鎌を研ぎます。常に手入れされた状態の鎌を使えば、体が疲れずに済むとのことです。
お弁当の後は、切った木を使ってクラフト作りです。
タブノキ=常緑樹。切り口から粘液が出ます。
ヤマザクラ。成長が早く、雑木林では意外にも邪魔な木として扱われるようです。
スダジイ=常緑樹。

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